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過去の史学会大会情報 |past meeting

第110回大会情報

開催日時 : 

2012 年11 月10 日(土)、11 日(日)

会場 : 

東京大学本郷キャンパス・法文1号館、2号館

プログラム

11月10日

公開シンポジウム「エスニシティと歴史学」

13:00~17:00

総会

17:15~

懇親会  ※会場:山上会館

18:00~

11月11日

 

部会発表

9:30~

日本中世史シンポジウム「中世史学の未来像を求めて」

13:00~

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大会実行委員

公開シンポジウム

吉澤誠一郎(東京大学)

     

日本史

古代

大津  透(東京大学)  鐘江 宏之(学習院大学)

中世

桜井 英治(東京大学)  高橋 典幸(東京大学)  

近世

牧原 成征(東京大学)  杉森 哲也(放送大学)

近現代

加藤 陽子(東京大学)  大豆生田稔(東洋大学)

東洋史

東アジア・古代

鶴間 和幸(学習院大学)

東アジア・近現代

吉澤誠一郎(東京大学)

中央アジア

小松 久男(東京外国語大学)

西アジア

大稔 哲也(東京大学)

南・東南アジア

島田 竜登(東京大学)

西洋史

古代

橋場  弦(東京大学)   

中世

堀越 宏一(早稲田大学)   

近世

深沢 克己(東京大学)   

近現代

中野 隆生(学習院大学)

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公開シンポジウム「エスニシティと歴史学」

「エスニシティ」という概念は、歴史学においては比較的新しく導入されたものと言える。かつては、「民族」という言い方はよく用いられていたが、今日では「民族」の語は限定された場合にのみ使われているかもしれない。このような「民族」ないし「エスニシティ」の概念については、むしろ人類学者によって様々に議論されてきたが、歴史学者の間では必ずしもきちんと概念についての整理を行わないままに今日に至っているように思われる。しかし、この論点は、移民史やマイノリティ研究のみならず近代国家形成といった問題に至るまで、広い領域に関わっており、真剣に考えておくことは不可欠かつ有意義であろう。
今回は、在日朝鮮人、ハンガリー系移民、レバノン・シリア地域のアラブ人といった事例をもとに、歴史学における「エスニシティ」の概念の有効性について問い直すことを試みたい。

趣旨説明・司会

吉澤誠一郎(東京大学大学院人文社会系研究科)

報告

戦後日本における「在日朝鮮人論」――多民族社会化の合意を阻んだもの――

外村  大(東京大学大学院総合文化研究科)

 

アメリカにおけるハンガリー王国出身の移民コミュニティと国民化

山本 明代(名古屋市立大学大学院人間文化研究科)

 

東アラブ地域におけるエスニシティと宗派主義の批判的再検討

黒木 英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

コメント

北村 暁夫(日本女子大学文学部)

西井 凉子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

討論

 

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部会発表                                      

日本史部会

古代   

   
     

 

 

9:30~12:00

 

1 古代の地方官人と位階制

西本 哲也

2 左右兵衛府考――衛府からみた日本古代国家の中央集権化――

鈴木 裕之

3 日本古代文書行政の特質
――正倉院文書と敦煌吐魯番文書の比較を通じて――

矢越 葉子

 4 天皇即位儀における叙位――儀式次第の検討を通じて――

畑中 彩子

5 道鏡の法王就任をめぐる憶説

堀   裕

中世

   

 

 

9:30~12:00

 

1 中世叙位制度の特質に関する一考察 ――鎌倉・室町期を中心に――

佐古 愛己

2 退耕行勇と鎌倉幕府

中村  翼

3 西大寺律家の検断 

村瀬 貴則

4 南北朝期の室町幕府侍所と国人

堀川 康史

5 荘園制の変質と在地社会――丹波国波々伯部保をめぐって――

吉永 隆記

近世・近現代

   
     

 

    

13:00~17:00

 

1 彦根藩世田谷領における江戸藩邸への人馬供給

角和 裕子

2 近世京都における呉服所の成立と機能
――加賀藩出入りの呉服所を事例として――

千葉 拓真

3 郡役所廃止と兵事事務

中村 崇高

4 第一次世界大戦後における陸軍の新しい皇室像の模索

朴   完

5 寺内内閣期の対中国借款政策と幣制改革

久保田裕次

6 大正~昭和戦前期における貴族院議員の「本分」について

野島 義敬

7 暗号解読と日中戦争初期の日本外交

宮杉 浩泰

8 戦時期における商工官僚の政治動向 ――保険行政からみる商工省の対立構造――

中村  陵

東洋史部会

午前

   
     

 

10:00~12:00

 

1 メフメト2世・バヤズィト2世期の鉱山地域に対するカーヌーンナーメの内容と分析

佐治奈通子

2 突厥第二可汗国の内部対立――古代チベット語文書「北方誌」
にみえるブグチョル('Bug-chor)の検討から――

齊藤 茂雄

3 18世紀における中越境界地域の社会変容

岡田 雅志

4 オランダ領東インド・スマランにおける華人系銀行の諸形態
――1900~1920年代を中心に――

工藤 裕子

午後

       

13:00~16:30

 

5 高祖系列侯の政治的位置づけの変化をめぐって

邉見  統

6 唐前半期の馬政と閑厩

林  美希

7 唐代左・右蔵庫の変遷と内庫との関係

呉  志宏

8 書法にみる朱熹の美的価値基準とその淵源
――福建道学系士人の題跋を素材に――

津坂 貢政

9 高麗武人政権における軍事力掌握と政局の動向

中野 耕太

10 朝鮮丁卯胡乱考――後金との外交交渉の局面を中心に――

鈴木  開

11 朝鮮戦争時期、中国農村における戦時動員と軍隊生活

河野  正

西洋史部会

午前

10:00~12:00

 

1 サラミス王エウアゴラスのいわゆる「ギリシア化」政策

阿部 拓児

2 カロリング期北・中部イタリアにおける王の代理人について

菊地 重仁

3 軍事書『タクティカ』とレオン6世期のビザンツ帝国東方辺境

仲田 公輔

午後

13:20~16:30

 

4 第一回十字軍における南仏聖俗諸侯

関沼 耕平

5 フリードリヒ1世統治初期(1152~1156年)における国王宮廷への伺候について
――バイエルン公ハインリヒ2世とフライジング司教オットーを例に――

森本  光

6 フランス第三共和政期の林間学校――リヨンの活動を中心として――

犬飼 崇人

7 世紀転換期ドイツのカトリック労働運動
――階級と信仰のあいだで―― 

尾崎 修治

8 20世紀初頭のアイルランド自治問題とその財政的側面

日浦  渉

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日本中世史シンポジウム「中世史学の未来像を求めて」

趣旨説明・司会

村井 章介

報告

桜井 英治・久留島典子

 

1 新しい経済史――信用・資金の所在と社会集団――     本郷 恵子

  コメント   井原今朝男

 

2 境界論と主従の関係    黒嶋  敏

  コメント   柳原 敏昭

 

3 中世社会をかたちづくる仏教    菊地 大樹

  コメント   薗部 寿樹

討論