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史学会大会関連刊行物

大会・公開シンポジウム関連

 ≫ 『君主号と歴史世界』 佐川英治編
 ≫ 『琉球からみた世界史』 村井章介・三谷博編
 ≫ 『環境と歴史学――歴史研究の新地平』 水島司編
 ≫ 『ユーラシア諸宗教の関係史論――他者の受容、他者の排除』 深沢克己編
 ≫ 『世界遺産と歴史学』 佐藤信編
 ≫ 『歴史学の最前線』 史学会編

 

大会・部会シンポジウム関連

 ≫ 『日本古代律令制と中国文明』 大津透編
 ≫ 『戦後史のなかの「国家神道」』 山口輝臣編
 ≫ 『摂関期の国家と社会』 大津透編
 ≫ 『近世の権力と商人』 牧原成征編
 ≫ 『近代日本のヒストリオグラフィー』 松沢裕作編
 ≫ 『身分的周縁と地域社会』 塚田孝・吉田伸之編
 ≫ 『近世の地域と中間権力』 志村洋・吉田伸之編
 ≫ 『十八世紀日本の政治と外交』 藤田覚編
 ≫ 『山里の社会史』 後藤雅知・吉田伸之編
 ≫ 『日唐律令比較研究の新段階』 大津透編
 ≫ 『「人のつながり」の中世』 村井章介編
 ≫ 『前近代の日本列島と朝鮮半島』 佐藤信・藤田覚編
 ≫ 『王権を考える―前近代日本の天皇と権力』 大津透編
 ≫ 『近世法の再検討―歴史学と法史学の対話』 藤田覚編
 ≫ 『流通と幕藩権力』 吉田伸之編
 ≫ 『日本と渤海の古代史』 佐藤信編
 ≫ 『工部省とその時代』 鈴木淳編
 ≫ 『水産の社会史』 後藤雅知/吉田伸之編
 ≫ 『幕藩制改革の展開』 藤田覚編
 ≫ 『十七世紀の日本と東アジア』 藤田覚編
 ≫ 『中世のみちと物流』 藤原良章/村井章介編
 ≫ 『日記に中世を読む』 五味文彦編
 ≫ 『境界の日本史』 村井章介/佐藤信/吉田伸之編
 ≫ 『土地と在地の世界をさぐる―古代から中世へ』 佐藤信/五味文彦編
 ≫ 『近世の社会的権力―権威とヘゲモニー』 久留島浩/吉田伸之編
 ≫ 『道と川の近代』 高村直助編
 ≫ 『近世の社会集団―由緒と言説』 久留島浩/吉田伸之編
 ≫ 『中世東国の物流と都市』 峰岸純夫/村井章介編
 ≫ 『城と館を掘る・読む―古代から中世へ』 佐藤信/五味文彦編
 ≫ 『武家屋敷―空間と社会』 宮崎勝美/吉田伸之編
 ≫ 『都市と商人・芸能民―中世から近世へ』 五味文彦/吉田伸之編
 ≫ 『商人と流通―近世から近代へ』 吉田伸之/高村直助編
 ≫ 『アジア史からの問い―アイデンティティー複合と地域社会』 史学会編

 

例会関連

 ≫ 『古代東国の地方官衙と寺院』 佐藤信編
 

佐川英治編『君主号と歴史世界』山川出版社、2023年


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日本を含むアジアからヨーロッパにかけての「君主号」に関する11本の論考を収録。
Ⅰ部「東アジアの君主号」では、中国の皇帝号を中心に、草原社会・東南アジア・日本などユーラシア東部の諸地域の君主号について、Ⅱ部「南アジア・中央アジア・西アジアの君主号」では、イスラームと関わるユーラシア中央部の諸地域の君主号について、Ⅲ部「ヨーロッパの君主号」では、ローマ帝国とその後のユーラシア西部の諸地域の君主号について考察する。
本書では、これらの考察・分析を通じて、君主号の重層性や多義性を検証しつつ、多元的で複合的な歴史世界の展開を明らかにする。
2022年史学会大会シンポジウムをもとに編集。

  ▼目次を表示

はじめに 佐川英治

Ⅰ部 東アジアの君主号
 1章 皇帝が「天子」を称するとき――中華の多元化と東部ユーラシア 佐川英治
 2章 ハン・ハーン・皇帝──中央ユーラシアと東アジアのなかの大清君主号 杉山清彦
 3章 清代シプソンパンナー王国における中国・ビルマ両属関係とその終焉 武内房司
 4章 天皇号の成立と唐風化 大津 透

Ⅱ部 南アジア・中央アジア・西アジアの君主号
 5章 スラトラーナ攷――神の鎧か西夷の号か 小倉智史
 6章 スルターンをこえて――セルジューク朝時代の君主号 大塚 修
 7章 称号はいかに生まれ、伝播するのか――バハードゥル゠ハーンをめぐって 近藤信彰

Ⅲ部 ヨーロッパの君主号
 8章 アウグストゥスのゆくえ――ローマ帝国統治の模索 田中 創
 9章 バシレウスからスルタンへ?――ギリシア正教徒とオスマン君主号 藤波伸嘉
 10章 複合君主号「皇帝にして国王」と主権の分有――ハプスブルク・ハンガリーの選挙王政と世襲王 中澤達哉
 11章 君主号とブリテン革命――護国卿、あるいはオリヴァ王? 後藤はる美

大津透編『日本古代律令制と中国文明』山川出版社、2020年

【日本古代律令制と中国文明】image_nihonkodairitsuryo
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日唐律令の比較研究の成果をふまえ、中国あるいは隋唐文明の影響や文物の輸入まで、より視点を広げて日本律令制の意義を多角的に考える。2019年史学会大会シンポジウムをもとに編集。

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先学を思う――序に代えて ……大津透

Ⅰ部 古代律令制の探究
 1章 門籍制と門牓制をめぐる日唐比較試論……市大樹
 2章 日本営繕令と律令軍制……古田一史
 3章 日唐厩牧令の動物管理条文からみた地方行政……西本哲也
 4章 唐日律令財政における牓示について――賦役令の税額周知規定を中心に……武井紀子

Ⅱ部 中国礼法と日本律令制
 5章 日中の臣下服喪・挙哀儀からみた律令官僚機構の一側面……山下洋平
 6章 唐令の復原と典拠史料――天聖雑令「造道士女冠僧尼籍」条を事例として……辻正博
 7章 日唐の格法典の編纂と体裁の特徴……坂上康俊
 8章 日唐古文書学比較研究の一視点――文書処理を中心に……大津透

Ⅲ部 律令制の諸段階と東アジア文明の受容
 9章 古代の移民と奈良時代の文化――東大寺写経所の百済・高句麗移民……丸山裕美子
 10章 『唐令私記』にみる唐文化受容の一様相……吉永匡史
 11章 律令制における法と学術……榎本淳一
 12章 飛鳥浄御原令の法的性格……三谷芳幸  
 付章 〔雑記〕町代制と条里制……吉田 孝

村井章介・三谷博編『琉球からみた世界史』山川出版社、2011年

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 2007年の史学会第105回大会の公開シンポジウム「琉球からみた世界史」の成果を取りまとめ、現在の琉球史の研究状況を俯瞰する。近代以前の琉球史のもつ世界史的意味を探り、さらに今後の課題を考える。

 ▼目次を表示

 序
 1章 「キカイガシマ」海域の考古学――「境界領域」としての奄美群島・・・高梨 修
 2章 古琉球をめぐる冊封関係と海域交流・・・村井 章介
 3章 久米島と琉球国――久米島おもろの世界・・・吉成 直樹
 4章 ラタナコーシン朝初期シャムにみる「朝貢」と地域秩序――「まるで琉球のようだ」(伊藤博文 1888年1月23日)・・・小泉 順子
 5章 鄭秉哲の唐旅・大和旅-皇帝と話をした琉球人・・・渡辺 美季
 6章 琉球と朝鮮の儒教…澤井 啓一
 7章 ペリー艦隊の琉球来航-西洋の衝撃と対応をめぐって…真栄平 房昭
 8章 世界史からみた琉球処分-「近代」の定義をまじめに考える…與那覇 潤
 あとがき

水島司編『環境と歴史学――歴史研究の新地平』勉誠出版、2010年

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 歴史研究においてを扱うとき、どのようなアプローチが可能であるか。歴史研究の中に環境変動という視点を取り込んだ場合に、従来の歴史解釈にどのような広がりを与えるのか。また、どのような問題が明らかになるのか。日本から、アジア、アフリカ、ヨーロッパ地域にまで視点を広げ、歴史学、考古学、地理学、環境史、民俗学など異分野の研究者が最新の研究成果を問う。(2009年史学会公開シンポジウム)

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 序 環境と歴史学・・・水島 司 第1部 環境と歴史学へのアプローチ
  地球環境問題にみる歴史学と自然科学の融合・・・佐藤 洋一郎
  歴史学と自然科学――始皇帝陵の自然環境の復元・・・鶴間 和幸
  環境と人間の生活の通時的かかわり――中国海南島の事例より・・・梅崎 昌裕
  中国における環境史研究の可能性――生業技術からみるミクロな人間―環境系・・・卯田 宗平
  環境史・災害史研究と考古学・・・宮瀧 交二
  近年における歴史生態学の展開――世界最大の熱帯林アマゾンと人・・・池谷 和信
  環境歴史学の可能性…飯沼 賢司
  歴史のなかの環境とコモンズ――日本のサケの資源利用・・・菅 豊
  史料解釈と環境意識の「発見」をめぐって――中世イタリア都市の場合・・・徳橋 曜
  ドイツの歴史学と「環境史」――ヨアヒム・ラートカウ『自然と権力――環境の世界史』を例に・・・森田 直子
 第2部 環境と地域史
  生態環境史の視点による地域史の再構築――生物多様性の歴史的変化研究のための史料について・・・上田 信
  雲南地域住民の天然資源保護・管理――18世紀後半~19世紀前半の元江流域・メコン河上流域を事例として・・・クリスチャン・ダニエルス
  ナイルをめぐる神話と歴史・・・加藤 博
  地中海性気候と砂漠の遺跡――エジプトの伝統社会と新興文化の広がり・・・長谷川 奏
  偽バナナは消えたのか――北部エチオピアの栽培植物をめぐる歴史学的考察・・・石川 博樹
  気候変動とオスマン朝――「小氷期」における気候の寒冷化を中心に・・・澤井 一彰
  棚田と水資源を活用した楠木正成・・・海老澤 衷
  環境史からみた中世の開始と終焉・・・高橋 学
  神仏習合と自然環境――言説・心性・実体・・・北條 勝貴
  東南アジアにおける森林管理をめぐる環境史・・・田中 耕司
  南アジアの<環境―農耕>系の歴史展開・・・応地 利明
  南インドの環境と農村社会の長期変動・・・水島 司
  イギリス鉱物資源史の視角――環境の資源化・資源連鎖・共有ルールの論点から・・・水井 万里子

深沢克己編『ユーラシア諸宗教の関係史論――他者の受容、他者の排除』勉誠出版、2010年

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 異なる諸宗教の平和的な共存・寛容・対話・折衷・習合・融和はいかなる環境のもとで生じ、敵対的な排除・不寛容・拒絶・迫害・抑圧はいかなる条件により発生するのか。日本・中国から地中海・ヨーロッパにいたるユーラシア地域の諸宗教間の受容と排除の問題を歴史学、人類学、宗教学など多角的視点から探る。(2008年史学会公開シンポジウム)

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 緒言・・・深沢 克己
 序章 他者の受容と排除をめぐる比較宗教史――ヨーロッパ史の視点から・・・深沢 克己
 第一章 中近世日本の在来宗教とキリスト教――「天道」思想を中心に・・・神田 千里
 第二章 改宗・異教・宗教――明治前期のキリスト教をめぐって・・・山口 輝臣
 第三章 中国近代の民間宗教結社とキリスト教――対立の構図を超えて・・・武内 房司
 第四章 日常性の中の「他者」化――南タイの暴力事件におけるムスリム―仏教徒関係・・・西井 涼子
 第五章 オスマン帝国とユダヤ教徒・・・宮武 志郎
 第六章 オスマン帝国におけるギリシア・カトリックのミッレト成立――重層的環境における摩擦と受容・・・黒木 英充
 第七章 漂着聖女信仰とユダヤ教徒――チュニジア、ジェルバ島の事例から・・・田村 愛理
 第八章 中世末ロシアにおけるカトリックの受容と排除――ノブゴロド大主教ゲンナージーの文学サークルを中心に・・・宮野 裕
 第九章 近世ドイツ語圏に見られるトルコ人・ユダヤ人観――ルターを中心に・・・森田 安一
 第十章 「クリスチャン」と「異端」のあいだ――17世紀イングランド教会とイフライム・パジット・・・那須 敬

佐藤信編『世界遺産と歴史学』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2005年

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 本書は、2004年(平成16)11月13日に開かれた史学会大会の日本史・東洋史・西洋史にわたる公開シンポジウム「世界遺産と歴史学」をもとにして、当日の報告・コメントだけでなく、「世界遺産と歴史学」をより立体的に考える上で必要と思われるテーマについての論考をも寄せていただいて編集した、史学会シンポジウム叢書の一編である。

 ▼目次を表示

 はじめに――世界遺産と歴史学・・・佐藤 信
 Ⅰ部 世界遺産の理念
  1章 世界遺産の理念と制度・・・青柳 正規、松田 陽
  2章 世界遺産条約の理念と課題・・・本中 眞
  3章 文化財と世界遺産・・・増淵 徹
  4章 世界遺産と歴史学の課題・・・佐藤 信
 Ⅱ部 世界遺産の諸相
  1章 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録と今後の課題・・・寺西 貞弘
  2章 古都平泉の生活・文化遺産・・・入間田 宣夫
  3章 鎌倉と世界遺産・・・五味 文彦
  4章 中国の世界遺産・・・鶴間 和幸
  5章 韓国のユネスコ登録遺産―世界文化遺産・無形文化遺産・記録遺産・・・吉田 光男
  6章 西アジアの世界遺産・・・羽田 正
  7章 ギリシアの世界遺産・・・桜井 万里子

史学会編『歴史学の最前線』東京大学出版会、2004年

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 歴史学はどこへ進もうとしているのか。近現代の歴史学は多くの事実を明らかにしてきたが、見落としてきたもの、見極められなかったものも少なくない。歴史学の履歴を振り返り、その蓄積に学び、新しい世紀の歴史学の可能性と方向を見通していく。2002年11月に開催された、史学会第100回大会記念シンポジウムの成果をまとめたもの。

 ▼目次を表示

 総論
  15世紀の文化革新が物語ること・・・樺山 紘一
  比較史のかなた――近現代史におけるトランスナショナルな方法・・・ユルゲン・コッカ
 各論
  1 実証と叙述の方法
   史学の本分――日本近代史研究の視座から・・・鈴木 淳
   ありのままの過去――重野安繹と歴史家の仕事について・・・マーガレット・メール
   歴史学が直面するもの・・・宮地 正人
   安定と激変・・・三谷 博
  2 歴史における修正主義
   修正主義を超えて・・・近藤 和彦
   スミス,マルクス,ウェーバーの修正を超えて経済発展の普遍史の構築へ・・・パトリック・オブライエン
   社会史再考・・・福井 憲彦
   歴史学と修正主義・・・木畑 洋一
  3 境界と領域
   日本中世の境界と領域・・・村井 章介
   東アジア史における模糊たる境界・・・金 容徳
   近世日本の国家領域と境界・・・荒野 泰典
  4 アジアへの視座
   アジア史研究の新地平・・・佐藤 次高
   アジア東西を貫く歴史の視野と方法・・・杉山 正明
   末尾からみた最前線・・・ロナルド・トビ

山口輝臣編『戦後史のなかの「国家神道」』山川出版社、2018年

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 「国家神道」を、戦後日本の政治史・宗教史・社会運動史など幅広い分野から議論し、今後の研究の基盤となる方向性を示す。2017年史学会大会シンポジウムをもとに編集。充実した附録も収載。

 ▼目次を表示

この本が考えようとしていること ―編者のはしがき

Ⅰ部「国家神道」まで

1章 「国家神道」概念の近現代史

2章 「国家神道」と南原繁

Ⅱ部「国家神道」をつくる

3章 村上重良「国家神道」論再考

4章 戦後憲法学における「国家神道」像の形成

Ⅲ部「国家神道」のこれから

5章 「国家神道」論の現状をどう見るか ―島薗進『国家神道と日本人』とそれ以後へ

6章 「国家神道」をどうするか

附録

 

大津透編『摂関期の国家と社会』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2016年

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 摂関期の国家や社会は、律令制から平安時代前期をへて、いつどのように変化し、また何が変らなかったのか。多様な切り口から実証的に考察する。2015年史学会大会シンポジウムをもとに編集。

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 はじめに…大津透

Ⅰ部 摂関期の天皇とその周辺

  1章 摂関期の女官と天皇…武内美佳

  2章 摂関期の立后儀式――その構造と成立について…伴瀬明美

  3章 摂政・関白と体制官政務――解の決裁について…黒須友里江

  4章 大策と在京武士召集――王朝国家軍政の一側面…下向井龍彦

  5章 摂関期内裏における玉座とその淵源…大隅清陽

Ⅱ部 財政と地方支配

  1章 摂関期の財政制度と文書――京庫出給と外国出給…神戸航介

  2章 摂関期の土地支配―不堪佃田奏を中心に…三谷芳幸

  3章 畿内郡司氏族の行方…森公章

Ⅲ部 文化と外交

  1章 摂関期における貴族の神事観…小倉慈司

  2章 国際環境のなかの平安日本…渡邊誠

  3章 日本・呉越国交流史余論…西本昌弘

おわりにかえて――平安時代の時代区分…大津透 

 

牧原成征編『近世の権力と商人』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2015年

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 商家や藩などの史料を用いて、近世における商人と権力との関係に様々な切り口から迫り、近世社会への理解を深める。2013・14年史学会大会の日本近世史部会シンポジウムをもとに編集。

 ▼目次を表示

 はしがき…牧原 成征
 1章 江戸城下における町人の編成と商人・・・牧原 成征
 2章 江戸大伝馬町太物店仲間と「問屋」・・・牧原 成征
 3章 三井の武家貸と幕府権力――享保期の上方高官貸の成立を中心に・・・村 和明
 4章 住友江戸両替店と諸藩大名家の取引関係・・・海原 亮
 5章 皮商人と福岡藩革座・・・高垣 亜矢
 6章 岸和田藩領における綿実の流通構造…島崎 未央
 7章 江戸町会所の運営と勘定所御用達の役割…若山 太良

松沢裕作編『近代日本のヒストリオグラフィー』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2015年

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 近代日本において「歴史を書く」という営為がどのように行われてきたか、多様な書き手による多様な歴史の相互関係を課題として考察する。2014年史学会大会シンポジウムをもとに編集。

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 はしがき…松沢 裕作
 1章 修史局における正史編纂構想の形成過程・・・松沢 裕作
 2章 明治期の史料探訪と古文書学の成立・・・佐藤 雄基
 3章 明治期島津家における家史編纂事業――大名華族による「国事鞅掌」始末取調・・・寺尾 美保
 4章 1890年代のアカデミズム史学――自立化への模索・・・廣木 尚
 5章 史学の「純正」と「応用」――坪井九馬三にみるアカデミズム史学と自然科学の交錯・・・中野 弘喜
 6章 「社稷」の日本史――権藤成卿と<偽史>の政治学…河野 有理
 7章 1920年、茨木キリシタン遺物の発見…高木 博志
 8章 1930~50年代の美術史学と歴史学…太田 智己

塚田孝・吉田伸之編『身分的周縁と地域社会』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2013年

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 2011年の史学会大会でおこなわれたシンポジウム「身分的周縁と地域社会」の成果。近世の寺院・神社社会の内部構造を明らかにし,各地域社会における寺院・神社社会の位相を捉え,新たな近世社会像を描く。

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 はしがき…塚田 孝
 Ⅰ部 大坂とその周辺
  1章 近世大坂の垣外仲間と四天王寺・・・塚田 孝
  2章 近世大坂生玉神社の境内と門前町・・・山下 聡一
  3章 明治前期における泉州泉郡南王子村と信太地域・・・三田 智子
  4章 本末帳に載らない「無本寺」寺院――摂津国八部郡・再度山大龍寺・・・朴澤 直秀
 Ⅱ部 東日本――下伊那・越後・江戸
  5章 信州下伊那の寺社と芸能者・・・吉田 ゆり子
  6章 南信地域における神職の組織編成と社会変容…竹ノ内 雅人
  7章 寺院領主と地域社会――一行院不帰依一件をめぐって…武部 愛子
  8章 北品川の寺社門前…吉田 伸之
 あとがき…吉田 伸之

志村洋・吉田伸之編『近世の地域と中間権力』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2011年

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 2010年の史学会大会の近世史部会でおこなわれたシンポジウム「近世の地域と権力」の成果をもとに,19世紀に登場する新たな社会的諸課題(対外的危機の浮上・全国的流通構造の変容・幕長戦争・幕末インフレなど)に直面して,地域はいかなる変容を迫られたのか,をまとめた1冊。

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 はしがき…志村 洋
 Ⅰ部 大庄屋・惣庄屋
  1章 幕末の軍夫・農銃徴発と大庄屋―松本藩を事例に・・・志村 洋
  2章 十九世紀熊本藩の惣庄屋制と地域社会――阿蘇郡北里手永を中心に・・・今村 直樹
  3章 久留米藩における寛政四年在方諸割賦の主法替りと大庄屋・・・日比 佳代子
  4章 武蔵国川越藩の頭取名主と海岸防備・・・小松 賢司
 Ⅱ部 豪商・町役人
  5章 江戸町名主の社会的位置―大伝馬町名主馬込家を事例として・・・髙山 慶子
  6章 幕末維新期幕府領陣屋元村豪農商の金融―備中国窪屋郡倉敷村大橋家を事例として…山本 太郎
  7章 近世中後期における豪商の政治的立場と地域社会―近江日野商人中井家を事例として…山崎 善弘
  8章 問屋と惣町―文化年間、信州飯田紙問屋騒動再考…吉田 伸之
 あとがき…吉田 伸之

藤田覚編『十八世紀日本の政治と外交』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2010年

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 17世紀に確立した近世的な政治・経済・社会の仕組みが、19世紀半ばに解体する。その中間に位置する18世紀日本をいかに理解するのか。近世を解体させる諸要素の生起を、政治的な面を中心に捉え直す。2009年史学会大会日本近世史部会のシンポジウムをもとに編集。

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 はしがき――十八世紀近世日本のとらえ方・・・藤田 覚
 Ⅰ部 十八世紀の幕府政治
  1章 近世中期の幕藩関係――金沢藩の御用頼・・・荒木 裕行
  2章 十八世紀中後期における大坂金融市場統制策・・・高槻 泰郎
  3章 幕藩領主層の政治理念と藩政改革――上杉鷹山の学問受容と改革政治の展開・・・小関 悠一郎
 Ⅱ部 十八世紀の朝廷・朝幕関係
  1章 十八世紀の朝廷と職制――皇嗣付三卿を中心に・・・村 和明
  2章 十八世紀の朝廷財政と朝幕関係――江戸幕府の財政政策・遠国支配政策と関連して・・・佐藤 雄介
  3章 「みよさし」論の再検討・・・三ツ松 誠
 Ⅲ部 十八世紀の対外関係
  1章 十八世紀の対外政策と長崎・・・木村 直樹
  2章 信牌制度に関する基礎研究――信牌方とその職務を中心に・・・彭 浩
  3章 幕府蝦夷地政策の転換とクナシリ・メナシ事件・・・藤田 覚

後藤雅知・吉田伸之編『山里の社会史』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2010年

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 近世の山里を素材として、どのような研究動向が見られるのか、また固有な論点は見いだせるのか、そして山里の歴史社会は現代に何を問いかけているのかを探る。2008年史学会大会日本近世史部会のシンポジウムをもとに編集。

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 はしがき・・・後藤 雅知

 Ⅰ部 林産物と山里
  1章 十八世紀中期岩槻藩房総分領における堅炭生産の構造・・・後藤 雅知
  2章 川越藩の江戸城御用炭納入システム・・・武部 愛子
  3章 榑木成村と地域社会――榑木代金納の開始と買い納め村・・・前澤 健

 Ⅱ部 山里の人びと
  1章 「家」の記録――信濃国『熊谷家伝記』の史料的検討・・・吉田 ゆり子
  2章 山里の社会集団――杣と日用・・・脇野 博
  3章 明治十年代前半の山林開発と地域――東京石灰本会社と諏訪郡湊村の官林・・・江下 以知子

 Ⅲ部 山里の社会=空間構造
  1章 近世阿波山村の名と「壱家―小家」関係の特質――美馬郡東端山の村落秩序・・・町田 哲
  2章 泉州泉郡春木川村の村落秩序と山の用益・・・齊藤 紘子
  3章 山里の分節的把握――信濃国伊那郡清内路村を事例として・・・吉田 伸之

 あとがき・・・吉田 伸之

大津透編『日唐律令比較研究の新段階』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2008年

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 天聖令の発見により、日唐の律令比較研究が新たな進展をみせている。律令制研究の最前線から、その史料的性格や、日本の律令制の特色・形成過程などについて、さまざまな視点から議論を行う。2007年日本古代史・東洋史合同の史学会シンポジウムをもとに編集。

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 Ⅰ部 天聖令の位相
  1章 天聖「獄官令」と宋初の司法制度―――「宋令」条文の成り立ちをめぐって・・・辻 正博
  2章 天聖令の藍本となった唐令の年代比定・・・坂上 康俊
  3章 天聖令における律令格式勅・・・黄 正建(翻訳 山口 正晃)
    〔コメント〕日本令における式・別式・勅・・・大津 透
  4章 慶元条法事類と天聖令――唐令復原の新たな可能性に向けて・・・稲田 奈津子
  5章 都城と律令制・・・妹尾 達彦

 Ⅱ部 唐令復原と日本律令制研究
  1章 日唐律令制における倉・蔵・庫――律令国家における収納施設の位置づけ・・・武井 紀子
  2章 律令国家と仮寧制度――令と礼の継受をめぐって・・・丸山 裕美子
  3章 栄繕令からみた宋令・唐令・日本令・・・古瀬 奈津子
  4章 天聖令からみた唐日奴婢売買の諸問題・・・榎本 淳一
  5章 律令国家と追捕制度・・・吉永 匡史

 Ⅲ部 日本律令制の形成
  1章 大宝律令の歴史的位相・・・大隈 清陽
  2章 日本律令の成立と新羅・・・鈴木 靖民
  3章 律令から延喜式へ―律令継受の諸相・・・三上 喜孝

村井章介編『「人のつながり」の中世』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2008年

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 2007年の史学会大会日本中世史部会でのシンポジウムをもとに編集。中世における主要な社会集団である公家・武士・寺院社会の自他認識や秩序体制を「人のつながり」といった底辺からの視線で、それらの集団を成立させている特徴を探り当てようとする論文集。(近年の先端的研究を総括しつつ、Ⅰ部では各集団内部の主体性や規範などに、Ⅱ部では越境していく様相にそれぞれ重点をおいて、その特徴に迫る。)

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 Ⅰ部 集団をつくるもの
  1章 中世前期朝廷社会における身分秩序の形成――外記局における中世的体制の形成を通して・・・遠藤 珠紀
  2章 領主の一揆と被官・下人・百姓・・・呉座 勇一
  3章 中世僧侶集団の内部規範――身分制と平等性原理のはざまで・・・大塚 紀弘
  4章 中世における山門集会の特質とその変遷・・・三枝 暁子

 Ⅱ部 越境する人脈
  1章 院政期の挙状と権門裁判―権門の口入と文書の流れ・・・佐藤 雄基
  2章 土倉の人脈と金融ネットワーク・・・桜井 英治
  3章 松浦党の壱岐島「分治」と境界人ネットワーク・・・村井 章介
  4章 動乱と自治―日中歴史イメージの交錯・・・岸本 美緒

佐藤信/藤田覚編『前近代の日本列島と朝鮮半島』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2007年

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 2006年史学会大会シンポジウムの書籍化。前近代の日本列島と朝鮮半島をめぐる交流の歴史的な特徴を最新の研究状況をふまえて、歴史学の立場から解明するとともに、今後の研究がかかえる課題についても検討する。

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 序―前近代の日本列島と朝鮮半島・・・佐藤 信

 Ⅰ部 古代の日本列島と朝鮮半島
  1章 江南の新羅人交易者と日本・・・田中 史生
  2章 『日本書紀』金春秋来日記事について・・・石井 正敏
  3章 古代東アジアのなかの日本と新羅―7世紀における文字文化の伝播・・・鈴木 靖民
  4章 白村江戦をめぐる古代東アジア諸国・・・森 公章
  5章 新羅海商と唐海商・・・榎本 渉
  6章 日宋貿易における年紀制管理と貿易形態の変化・・・河辺 隆宏

 Ⅱ部 中世の日本列島と朝鮮半島
  1章 外交文書よりみた14世紀後期高麗の対日本交渉・・・岡本 真
  2章 15世紀日朝間の境界人たち―井家次・職家父子の場合・・・村井 章介
  3章 中世の国際交易と博多―“大洋路”対“南島路”・・・橋本 雄
  4章 朝鮮王朝―室町政権間外交の成立と大内氏・・・須田 牧子

 Ⅲ部 近世・金台の日本列島と朝鮮半島
  1章 「朝鮮押えの役」はあったか・・・鶴田 啓
  2章 韓国における近世対外関係史研究の中の日本・・・吉田 光男
  3章 朝鮮出兵と西国大名・・・津野 倫明
  4章 近代日本史科学と朝鮮総督府の朝鮮史編纂事業・・・箱石 大

 あとがき・・・藤田 覚

大津透編『王権を考える―前近代日本の天皇と権力』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2006年

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 日本史研究の細分化が進む中,「王権」をキーワードに、時代の枠を超えて国家や権力・権威について考える試み。さらに、近年しばしば用いられる「王権」という語の多様性や問題点を提示する。2005年史学会大会日本史部会シンポジウムの報告に諸論考を加えて書籍化。

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 序章 王権論のための覚え書き・・・大津 透

 Ⅰ部 古代における王権
  1章 古代の国家形成と王権・・・大平 聡
  2章 平安新王朝の創設・・・春名 宏昭
  3章 摂関政治と王権―平安中期における王権・・・古瀬 奈津子

 Ⅱ部 中世における王権
  1章 中世の国家と政治体制・・・河内 祥輔
  2章 東国の王権―鎌倉と平泉・・・五味 文彦
  3章 中世における権威と権力―「王権」という道具立てをめぐるコメント・・・新田 一郎
  4章 中世後期の王権をめぐって・・・池  享

 Ⅲ部 近世における王権
  1章 近世王権論と天皇・・・藤田 覚
  2章 織豊期王権論再論―公武結合王権論をめぐって・・・堀 新
  3章 近世の朝廷・幕府体制と天皇・院・摂家・・・山口 和夫

藤田覚編『近世法の再検討―歴史学と法史学の対話』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2005年

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 2004年度史学会大会近世史部会のシンポジウム「近世の法と制度の再検討」における議論を補完する、法制史研究者および近世史研究者からの論文を計8本収録する。法制史研究と近世史研究との対話に向けて―。

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 はしがき・・・藤田 覚

 Ⅰ部 法制史学から
  1章 内済と裁判・・・大平 祐一
  2章 近世初期秋田院内銀山における裁判と秩序・・・和仁 さや
  3章 「公事方御定書」下巻の伝本と呼称について・・・高塩 博
  4章 仙台城下の御用宿・・・吉田 正志

 Ⅱ部 近世史学から
  1章 江戸幕府目付の職掌について・・・荒木 裕行
  2章 寛政二年貿易半減令の再検討―オランダ貿易の視点から・・・木村 直樹
  3章 寛政期における物価引下令の機能と影響・・・川勝 守生
  4章 異国船打払令と海外情勢認識・・・藤田 覚

吉田伸之編『流通と幕藩権力』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2004年

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 2003年史学会大会近世史部会シンポジウム「流通と権力」の成果をベースに、当該テーマに関わる諸論考を新たに加えて編集。問屋-商人論を一段と深化させ、近世流通と幕藩権力との関係構造について検討した論文7本を収録。

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 序言・・・吉田 伸之
 1章 領主権力と水運秩序-水戸藩を中心に・・・永原 健彦
 2章 天保期松代藩における国産紬の販売・・・藤田 雅子
 3章 善光寺町における商品流通の変質と都市問題・・・多和田 雅保
 4章 近世後期の特産物をめぐる政策と流通――播州姫路藩領を中心に・・・西向 宏介
 5章 大坂での紙専売と売支配・・・森下 徹
 6章 江戸と石灰・・・川勝 守生
 7章 紀州蜜柑問屋の所有構造――蜜柑揚場と手付仲買・・・吉田 伸之

佐藤信編『日本と渤海の古代史』山川出版社、2003年

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 日本・渤海に関する研究の深化は、古代東アジアの歴史を解明する上で大きな焦点になってきた。日本史・渤海史・考古学・東アジア史それぞれの立場からの報告などで「古代の日本と渤海」を考えるシンポジウム(2001年11月開催)の書籍化。

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 序・・・佐藤 信

 第Ⅰ部 東アジアにおける日本と渤海
  渤海の交易――朝貢・互市、そして三彩・・・酒寄 雅志
  渤海と契丹・奚・・・河内 春人
  渤海国の対唐外交――時期区分とその特質・・・濱田 耕策
  宣明暦と日本・渤海・唐をめぐる諸相・・・大日方 克己

 第Ⅱ部 日本と渤海の交流
  日本・渤海間の名分関係――舅甥問題を中心に・・・石井 正敏
  日本から渤海に与えた国書に関する覚書・・・金子 修一
  賓礼の変遷から見た日渤関係をめぐる一考察・・・森 公章
  古代日本における賓礼の受容・・・浜田 久美子
  渤海が伝えた「大唐淄青節度康志えい(日へんに壹)交通之事」について・・・榎本 淳一
  奈良時代の「大臣外交」と渤海・・・佐藤 信

 第Ⅲ部 渤海史の再検討
  渤海の仏教遺跡・・・小嶋 芳孝
  渤海の首領研究の方法をめぐって――解明のための予備的考察・・・古畑 徹
  渤海と高句麗・・・早乙女 雅博
  朝鮮史から見た渤海史・・・李 成市

鈴木淳編『工部省とその時代』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2002年

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 明治3年に創設された工部省は官営事業の担い手として、近代日本の政治・行政などに貢献したが、18年廃省になる。工部省に焦点を合わせつつ、その外部まで視野にいれ分析を行ったシンポジウム(2001年11月開催)の書籍化。

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 はじめに・・・鈴木 淳
 1章 工部省の一五年・・・鈴木 淳
 2章 官営事業の財源確保・・・神山 恒雄
 3章 工部省の技術者養成――電信の事例を中心として・・・柿原 泰
 4章 英国からの視線―『エンジニア』誌に見る明治日本の技術事情・・・橋本 毅彦
 5章 鉄道技術者集団の形成と工部大学校・・・中村 尚史
 6章 日本近代化手法をめぐる相克――内務省と工部省・・・山崎 有恒
 7章 製鉄事業の挫折・・・鈴木 淳
 8章 官営鉱山と貨幣原料・・・高村 直助
 9章 工部省の廃省と逓信省の設立――明治前期通信事業の近代化をめぐって・・・山根 伸洋
 10章 佐佐木高行と工部省・・・西川 誠

後藤雅知・吉田伸之編『水産の社会史』(史学会シンポジウム叢書)山川出版社、2002年

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 近年の漁業・漁村史研究は個別事例の積重ねで,総括する議論や共通の枠組みは提起できていない。近世漁業社会の構造的特質や差異性に注目し,従来の研究状況を打開しようと行ったシンポジウム(2001年)の書籍化。

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 はしがき・・・後藤 雅知

 Ⅰ部
  1章 近世の漁獲物流通と浦請――房総の鮑漁業を手がかりとして・・・後藤 雅知
  2章 近世における漁場請負制と漁業構造――越後国岩船郡村上町鮭川を事例として・・・高橋 美貴
  3章 江戸内湾における漁業社会の形成――上総国周准郡富津村を事例として・・・實形 裕介
  4章 丹後宮津藩政と漁獲物流通――近世後期の魚肥問題を中心に・・・東 幸代

 Ⅱ部
  1章 浦と村――若狭国丹生浦の山指図をめぐって・・・宇佐見 隆之
  2章 「将軍の海」という論理――鯨運上を手がかりとして・・・高木 昭作
  3章 干潟の漁業と社会――児島湾干潟を事例に・・・定兼 学
  4章 近代移行期の島根県庁漁業政策・・・伊藤 康宏
  5章 安針町と市場地主・・・吉田 伸之

 あとがき・・・吉田 伸之

藤田覚編『幕藩制改革の展開』山川出版社、2001年

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 幕府の三大改革研究の現状を提示し、社会構造・対外関係の変動と政治改革の関係を追求することを通して、18~19世紀の政治史研究の発展方向を模索する。2000年度史学会大会近世史部会のシンポジウム報告を軸に構成。

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 序論 近世政治史と三大改革論―研究史の整理と展望
 1章 享保改革の歴史的位置
 2章 享保・天明の飢饉と政治改革—中央と地方、権力と市場経済
 3章 「地理糺し」と寛政改革—勘定所の活動を中心に
 4章 寛政改革と蝦夷地政策
 5章 関東取締出役と改革組合村—文政改革の基調
 6章 天保改革と江戸の名主—都市支配機構と天保改革
 7章 天保期秋田藩の民衆闘争と藩政改革

藤田覚編『十七世紀の日本と東アジア』山川出版社、2000年

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 「鎖国」、海禁、「四つの口」あるいは華夷秩序という概念・規定から少し離れた、17世紀の対外関係の現実と実態を多様に論じる。1999年度史学会大会近世史部会のシンポジウム報告を軸に、3論文を加えて構成。

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 問題提起・・・藤田 覚
 1章 異国船紛争の処理と幕藩制国家――1660年代東アジア海域を中心に・・・木村 直樹
 2章 17世紀前期日朝関係における武器輸出・・・米谷 均
 3章 キリシタン禁制と宗門改制度・・・大橋 幸泰
 4章 17世紀における琉球王国の対外関係――漂着民の処理問題を中心に・・・豊見山 和行
 5章 1660年代オランダ風説書の確立過程・・・松方 冬子
 6章 17世紀の松前藩と蝦夷地・・・鶴田 啓
 7章 対外関係の伝統化と鎖国祖法観の確立・・・藤田 覚

藤原良章・村井章介編『中世のみちと物流』山川出版社、1999年

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 「発掘された中世古道」「道・宿・湊」(史学会大会部会シンポジウム)の2つのシンポジウムをもとに、中世考古学と中世文献史学の成果を盛り込んだ論文集。諸地域の交通の様相を考える。地図や絵図にもあまり描かれず、文学史料でも断片的なかたちでしか現れない中世の道に焦点を当て、文献史学と考古学の二つの視点から、中世の交通システムとそれによって支えられた中世都市の姿を浮き彫りにする。

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 中世の交流と物流
 中世の大道とその周辺
 兵庫県における古代から中世の古道の調査
 西上総の中世道路跡
 北武蔵地域における中世道路研究の現状と課題
 仙台市王ノ壇遺跡・大野田古墳群・南小泉遺跡の中世道路跡について
 出羽南半の中世古道
 鎌倉・都市の道、都市からの道
 武蔵府中を取り巻く道路網
 荒井猫田遺跡の町跡とその周辺
 平泉への道・平泉の道
 東国の宿・市・津
 中世前期南薩摩の湊・川・道
 筑後川上流における交流
 中世浜名湖水運と地域社会

五味文彦編『日記に中世を読む』吉川弘文館、1998年

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 重要な史料でありながら、日記は十分に利用されてこなかった。同時進行的な史料でありながら、筆者の主観や省略された記述が難点となっていた。しかし実際の日記は多様で、個性があり、筆者の性格や時代状況を知ることにより、新たな事実と魅力を引き出せる。本書は代表的な日記から中世社会像を透視し、史料としての日記の可能性を探る。

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 中世の日記の特質
 『為房卿記』と政務文書
 『民経記』と暦記・日次記
 『勘仲記』と「家」
 『明月記』と寺社の情報
 『園太暦』と北朝の重臣たち
 『実隆公記』と文書
 『親玄僧正日記』と得宗被官
 『満済准后日記』と室町幕府
 『天文日記』と寺内の法
 尋尊と『大乗院寺社雑事記』

村井章介・佐藤信・吉田伸之編『境界の日本史』山川出版社、1997年

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 第94回史学会大会日本史部会で開催されたシンポジウム「自己・他者・境界」をテーマに構成した論文集。I「境界と越界」II「内からの目,外からの目」で、古代~近世における境界のあり方の特徴と変貌させていく様相、日本をめぐる自己・他者の意識での境界について言及。

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 問題提起・・・村井 章介

 第Ⅰ部 境界と越界
  日本海の島々と靺鞨・渤海の交流・・・小嶋 芳孝
   ●小論 日本と渤海・靺鞨との交流――日本海・オホーツク海域圏と船・・・酒寄 雅志
  平安時代の国際意識・・・保立 道久
   ●小論 古代の「大臣外交」についての一考察・・・佐藤 信
  中世国家の境界と琉球・蝦夷・・・村井 章介
   ●小論 西の境界領域と万之瀬川・・・柳原 敏昭
   ●小論 古代・中世における薩摩・南島間の交流――夜久貝の道と十二島・・・永山 修一
   ●小論 海洋祭祀遺跡と「島」「岬」「半島」・・・高橋 裕・戸潤 幹夫・石田 文一・小西 洋子
   ●「境界」とは何か――理論的考察の試み・・・ブルース・バートン

 

 第Ⅱ部 内からの目、外からの目
  外国人の見た中世日本・・・高橋 公明
   ●小論 外国人が見た中世の博多・・・佐伯 弘次
  「酋長」使用の歴史――近代日本を中心に・・・菊池 勇夫
   ●小論 江戸幕府関係者のアイヌ首長観・・・鶴田 啓
  「毛唐人」の登場をめぐって――近世日本の対外認識・他社観の一側面・・・ロナルド・トビ
   ●小論 身体イメージと他者意識・・・田中 健夫
   ●小論 異国を見た日本人と朝鮮人――15世紀から16世紀の事例を中心に・・・米谷 均
   ●小論 「珍禽獣」の見せ物と異類観・・・吉田 伸之

 あとがき

佐藤信・五味文彦編『土地と在地の世界をさぐる――古代から中世へ』山川出版社、1996年

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 古代から中世にかけて,売券の分析や荘園発掘調査などにより、土地と結びついた在地の世界を探る方法について、さまざまな試みを再検討する。1995年の史学会シンポジウムをもとに編集。

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 はしがき・・・佐藤 信・五味 文彦

 第Ⅰ部 古代の在地世界へ
  郡符木簡にみる在地支配の様相・・・佐藤 信
  古代の土地売買と在地社会・・・三谷 芳幸
  荘所の形態と在地支配をめぐる諸問題・・・小口 雅史

 第Ⅱ部 在地の世界から
  古代集落と在地社会・・・松村 恵司
  現地調査からみた在地の世界――近江国薬師寺領豊浦荘・興福寺領鯰江荘・・・鈴木 景二
  荘園村落遺跡調査と開発史――国東半島の荘園の成立と開発・・・飯沼 賢司

 第Ⅲ部 在地世界の変貌
  神領興行法と在地構造の転換・・・井上 聡
  名手・粉河の山と水――水利秩序はなぜ形成されなかったのか・・・服部 英雄
  鎌倉後期・在地社会の変質・・・五味 文彦

   初期荘園・荘園関係文献目録

久留島浩・吉田伸之編『近世の社会的権力――権威とヘゲモニー』山川出版社、1996年

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 幕藩領主階級による支配権力とは独自に、都市や農村域に存在する中・小の多様な諸権力を総称とする日本近世の「社会的権力」について論考する。1995年の史学会シンポジウムをもとに編集。

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 はしがき・・・久留島 浩・吉田 伸之
 社会的権力論ノート・・・吉田 伸之
 幕末期松本藩組会所と大庄屋・「惣代庄屋」・・・志村 洋
 岡山藩における村役人選任をめぐって・・・定兼 学
 近世領主支配と村役人・郷宿・下級役人・・・岩城 卓二
 江戸における関八州豪商の町屋敷集積の方針と意識――関宿干鰯問屋喜多村寿富著「家訓永続記」を素材に・・・岩渕 令治
 大坂本両替仲間の組織と機能――御用と商売をめぐって・・・中川 すがね
 近世中後期における芸能興行と売薬渡世・・・小林 文雄
 西国の侠客と地域社会―豊後国杵築の「粋方」を中心として・・・神田 由築
 「中間支配機構」を「社会的権力」論で読み直す――惣代庄屋と大庄屋の「間」・・・久留島 浩

高村直助編『道と川の近代』山川出版社、1996年

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 明治前期を中心とする時期の道路と河川をめぐる諸問題を実証的に論考し、まだ十分解明されていない分野へ多様な観点から迫る。1995年の史学会シンポジウムをもとに編集。

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 はしがき・・・高村 直助
 近世江戸市中における道路・水路の管理――近代都市空間成立の前史として・・・小林 信也
 起業公債事業と内陸交通網の整備――政策構想を中心に・・・小風 秀雅
 内務省の河川政策・・・山崎 有恒
 軍と道路・・・鈴木 淳
 「地方税」の創出――三新法体制下の土木費負担・・・渡邉 直子
 福島事件再考――国庫補助金と道路建設・・・長妻 廣至
 埼玉県の道路建設と道路行政・・・老川 慶喜
 明治の道路技術・・・堀 勇良

久留島浩・吉田伸之編『近世の社会集団――由緒と言説』山川出版社、1995年

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 1994年の史学会シンポジウムをもとに編集。国家とは異なる次元における多様な社会集団を素材に、独自の伝統を発明あるいは再発見しつつ固有の言説を獲得してゆく過程を、多様な角度から論考する。

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 はしがき
 村が「由緒」を語るとき――「村の由緒」についての研究ノート・・・久留島 浩
 「海付村」における浜方分村運動について――安房国平郡久枝村を事例にして・・・後藤 雅知
 兼帯社支配にみる神主と氏子――甲斐国国中地域を事例に・・・
 衣紋会の組織と活動について――近世中後期の高倉家衣紋会を中心として・・・井上 容子
 幕末期の在地神職集団と「草莽隊」運動・・・小野 将
 公人と「権威」――剃髪から帯刀へ・・・鈴木 ゆり子
 幕末の鉄座設立運動と由緒・・・渡辺 尚志
 近世都市における史料管理儀礼と由緒――播州三木町を事例として・・・渡辺 浩一
 複合する職分――香具師の芸能と農間商い・・・吉田 伸之
 編集を終えて

峰岸純夫・村井章介編『中世東国の物流と都市』山川出版社、1995年

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 1994年の史学会シンポジウムをもとに編集。中世東国における生産地と消費地を結ぶ物流の効率的手段の実態、水運・陸運の結節点としての「都市的な場」や、そこにおける商業・金融業の実態を、文献史学・考古学などの観点から解明する。

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 問題提起・・・村井 章介

 第1章 研究の現状と課題
  中世東国水運史研究の現状と問題点・・・峰岸 純夫
  東国の都市と物流をめぐって・・・吉岡 康暢

 第2章 物流と都市
  中世後期における関東内陸の水上交通と伝馬・宿――下総国関宿を中心として・・・阿部 浩一
  有徳人鈴木道胤についての覚書――とくに日親『伝灯鈔』の検討を中心として・・・佐藤 博信

 第3章 やきものと年貢の流れ
  中世東国における陶磁器の流通と海上・河川交通・・・宮瀧 交二
  ●コメント
  陶磁器から見た物流・・・浅野 晴樹
  荘園年貢の収納・運搬と問丸の機能・・・田中 克行

 第4章 湊の情景
  中世東国の「都市的な場」と宗教・・・湯浅 治久
  ●コメント
  海域からみた流通と交通・・・柴田 龍司
  中世前期鎌倉の海岸線と港湾機能・・・斎藤 直子

 あとがき
 研究文献目録(考古学・文献史学)

佐藤信・五味文彦編『城と館を掘る・読む――古代から中世へ』山川出版社、1994年

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 1993年の史学会シンポジウムをもとに編集。近年発掘調査事例が増す城・館の歴史について、日本史学・考古学・建築史学などの分野から論考。とくに古代・中世の城・館の歴史に焦点をあて、多角的に迫る。

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 はしがき
 古代・中世の城と館・・・佐藤 信
 庁と館、集落と屋敷――東国古代遺跡にみる館の形成――・・・坂井 秀弥
 堀の系譜・・・大平 聡
 平安時代の「国」と「館」――地方における権威をめぐって――・・・鐘江 宏之
 北部九州の古代防衛施設・・・磯村 幸男
 鎮西における居館の出現と展開――豊後大友一族を中心――・・・小柳 和宏
 空間としての「城郭」とその展開・・・中澤 克昭
 館の社会とその変遷・・・五味 文彦

宮崎勝美・吉田伸之編『武家屋敷――空間と社会』山川出版社、1994年

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 1993年の史学会シンポジウムをもとに編集。江戸・京都・大坂を事例として、近世の武家地・武家屋敷・武家社会の特質を、近世考古学や社会史などの分野から考証する。

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 はしがき

 第1部 武家屋敷の空間
  大名江戸屋敷の境界装置――表長屋の成立とその機能――・・・宮崎 勝美
  徳川期京都における武家屋敷の成立――「宿」の性格をめぐって――・・・藤川 昌樹
  大阪の武家屋敷――特に豊臣期大阪城について――・・・松尾 信裕
  江戸藩邸の地下空間――東京大学本郷構内の遺跡を例に――・・・成瀬 晃司

 第2部 武家屋敷の社会
  近世中・後期大名社会の構造・・・松方 冬子
  村の中の武家地――武家抱屋敷の土地・貢租をめぐる諸相――・・・原田 佳伸
  加賀藩江戸藩邸における奉公人・・・森下 徹
  加賀藩江戸藩邸の火消組織について・・・吉田 伸之

 近世考古学の進展と武家屋敷研究――あとがきにかえて――・・・宮崎 勝美

五味文彦・吉田伸之編『都市と商人・芸能民――中世から近世へ』山川出版社、1993年

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 1992年の史学会シンポジウムをもとに編集。中世から近世への転換を、人と空間(商人・芸能民と都市)に焦点をあて、商業活動や芸能の場がどのように変化していったかを新知見をふまえて解明する。

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 はしがき

 第1部 都市と商人・芸能民の展開
  『一遍聖絵』の都市の風景――中世の都市と商人・芸能民――・・・五味 文彦
  港津の問の展開・・・宇佐見 隆之
  商人司の支配構造と商人役・・・桜井 英治
  豊後国浜之市における芸能興行・・・神田 由築

 第2部 都市と町の展開
  「宿」の二類型・・・伊藤 毅
  戦国期上吉田宿の町割・屋敷地割とその変容・・・伊藤 裕久
  近世中・後期江戸の「家守の町中」の実像・・・岩淵 令治
  近世前期の町と町人・・・吉田 伸之

吉田伸之・高村直助編『商人と流通――近世から近代へ』山川出版社、1992年

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 1991年の史学会シンポジウムをもとに編集。従来の商人史・流通史といった分野史の枠をこえ、また時代史の「領分」の内にとどまることなく、当時の社会構成全体を見直し、近世から近代への移行過程を連続的に検証する。「商人と流通」をめぐる新しい起点となる。

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 はしがき
 第1章 菱垣・樽廻船と内海船――幕藩制流通構造解体過程と海運集団――・・・斎藤 善之
 第2章 近世両総地域における物流の構造――九十九里産魚肥と年貢米を中心として――・・・原 直史
 第3章 近世近代移行期における地方都市新興商人・・・差波 亜紀子
 第4章 場所請負商人と北前船――日本海海運史研究序説――・・・中西 聡
 第5章 佐渡小木湊における船箪笥製造と日本海海運・・・小泉 和子
 第6章 関東における醤油醸造業の展開――下総国佐原村伊能茂左衛門家を中心に――・・・鈴木 ゆり子
 第7章 水上のシルクロード・・・高村 直助
 第8章 肴納屋と板舟――日本橋魚市場の構造的特質――・・・吉田 伸之
 編集を終えて(1)・・・高村 直助
 編集を終えて(2)・・・吉田 伸之

史学会編『アジア史からの問い――アイデンティティー複合と地域社会』山川出版社、1991年

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 国家と別個のアイデンティティー諸集団や人々の移動が国家に対してもつ現代的意味を、歴史学の立場から問い直す。民族と宗教が国家にどのように関わってきたか、また東アジアにおける人の移動とそれにともなう社会の変容の諸相などを具体的に明らかにする。1989年11月、史学会の東洋史部会で行われた2つのシンポジウムの内容を収録。

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 はしがき・・・辛島 昇

 第Ⅰ部 アジアにおける多民族社会と宗教
  序論・・・佐藤 次高
  Ⅰ フィリピンの国民統合と宗教――南部ムスリムの分離独立運動をめぐって・・・池端 雪浦
  Ⅱ インド社会における民族と宗教・・・山折 哲雄
  Ⅲ イスラムから見た多民族国家としてのソ連・・・山内 昌之
  Ⅳ エジプト史におけるマイノリティー――コプトの歴史・・・湯川 武

 第Ⅱ部 東アジアにおける人の移動と社会変容
  序論・・・岸本 美緒
  Ⅰ 20世紀における中国人の海外移住――マレーシア潮州人漁村の事例から・・・川崎 有三
  Ⅱ 清末、旧奉天省における地主制の再編成――官荘地等の払い下げ問題との関わりから・・・江夏 由樹
  Ⅲ 中国移住民社会における地域秩序の形成――四川省・18~20世紀・・・山田 賢
  Ⅳ 室町時代の日朝間における人の移動と相互認識・・・村井 章介

佐藤信編『古代東国の地方官衙と寺院』山川出版社、2017年

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 日本古代の地方官衙について、本書では特に東国での発掘調査の成果を検証するとともに、官衙と一体であった寺院との関係に焦点をあてつつ、その実像に迫る。2015年史学会例会をもとに編集。

 ▼目次を表示

 序論

 第Ⅰ部 古代地方官衙と寺院をめぐって

 第Ⅱ部 地方官衙と地域

 あとがき